フコイダンの効果を高める秘訣【7選】

フコイダンのアポトーシス作用がスッキリしない理由【2020最新】

フコイダンのアポトーシス作用がスッキリしない理由【2020最新】

2020年現在、フコイダンのアポトーシス作用によるがん細胞への効果は認められているのでしょうか?
依然としてネット上でも意見が分かれており、まさに賛否両論です。
でも、これにはいくつか理由が考えられます。
フコイダンはたいへん有効な成分ですが、アポトーシス作用については慎重に検討する必要があります。

この記事では、フコイダンのアポトーシス作用のほか、フコイダンが注目された経緯から本来の効果が明らかになるまでをおさらいします。
フコイダンを正しく理解して、正しく期待するための情報をまとめました。

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フコイダンのアポトーシス作用がスッキリしない理由【2020最新】

がん細胞に効果があるかは慎重に判断すべき

がん細胞に直接的に働きかけるアポトーシス作用があるということでフコイダンは一躍脚光を浴びた経緯があります。
でも、近年になってその作用は別の成分にあるということが判明しています。
そのため2020現在、二つの説が混在したままの状態です。

次の早見表をご覧ください。

フコイダンのアポトーシス作用ざっくり年表

褐藻類のフコイダンは、フコース・キシロース・ガラクトース・ウロン酸等(褐藻によってはマンノースも含む)で構成

この頃から研究が本格化して、1995~1996に大きな注目を集める。

第55回日本癌学会「 フコイダンの抗がん作用」についての研究報告が発表。「アポトーシス誘導作用」のこと。以降、2006頃まで複数回にわたり発表が続く。

9/1「発掘!あるある大辞典」でオンエア。同番組は1996~2007年に放送されたフジテレビ系列の生活情報番組。健康・からだ・食に関する様々な情報を紹介し、平均視聴率は15%前後で安定した人気だった。しかし2007年1月7日「食べてヤセる!食材Xの新事実 → 納豆によるダイエット効果」を特集した回で捏造問題の発覚により放送打ち切り。
2002年の時点ではフコイダンのアポトーシス作用は認められていたから、フコイダンに関する内容自体は問題ではなかったはず。
以降、たびたびテレビなどでフコイダンの効果は紹介され認知度は上がる。

がん細胞だけを自殺に追い込むアポトーシス作用についての内容など一般的に広まっている様子。

日本農芸化学会など、多くの企業や研究者が開発に取り組む。

別の成分フコキサンチンがフコイダンの機能性をもっていると言われるようになる頃。

この頃はすでにフコイダンはがんに効かないという説は拡散されている。

フコイダンはがん細胞に効果があるかないかハッキリしない状態。

フコイダンにはアポトーシス作用があって、がん細胞に効果があると注目されていたのは2010年頃までのことです。
それまでに多くの論文や学会で発表されてきたので、今から10年ほど前までは誰もが期待を寄せる成分だったと言えます。

ところが2010年頃を境に、2015年頃にはすでにフコイダンのアポトーシス作用については意見が真っ二つ。
医療界だけでなく一般的にも認識されはじめ、賛否両論のまま現在に至っています。

アポトーシス作用とは

「アポトーシス作用」

あまり聞き慣れない言葉ですよね’。
これは人間が健康な身体で生きるための正常な作用のことで遺伝子(DNA)に関わる内容です。

アポトーシス作用とは
  • 健康な身体を維持するための細胞の自然死 (遺伝子プログラム)
  • おたまじゃくしの尻尾のように成長過程でなくなるもの
  • 生理的にコントロールされた細胞の自然死のこと

人間の細胞は、固体をより良い状態に保とうとする働きがあります。
具体的には、健全な状態を保つために細胞そのものが自ら自然死して常に新しい細胞の状態でいようとしているのです。
これは細胞内部であらかじめ決められたプログラムです。
それに従った自然死を適切なタイミングで実行しているということなのです。

これを「アポトーシス」と言います。

人間の身体は60兆個といわれる細胞によって成り立っています。
これが常に新陳代謝によって、新しい細胞と古い細胞が入れ替わっているのです。

健康な身体を維持するために正常な細胞であっても「アポトーシス」によって細胞が自ら自然死しているのです。

アポトーシスが作用しないがん細胞

それではここで、がん細胞とアポトーシス作用の関係についておさらいしましょう。

健康で正常なときは前述したとおりアポトーシス作用によって新しく入れ替わるために細胞は自然死します。
この状態だと腫瘍の成長も未然に防止されているので問題はありません。
ところが、がん細胞のように危険な細胞はアポトーシスが作用しなくなります。

つまり、がん細胞は自然死してくれないのですね。

がん細胞や腫瘍細胞は自然死することなく、どんどん繁栄してしまいます。
このようにがん細胞が増殖を続けることによって、人間にとって生命を脅かすとても異常な状態になってしまうのです。

で、フコイダンのアポトーシス作用はあるの?ないの?

フコイダンのアポトーシス作用の無効説、2つの理由

フコイダンのアポトーシス作用、つまりがん細胞に直接的に働きかけるアポトーシス作用によって治療の効果は期待すべきではないです。
その理由は2つあります。

“フコイダンのアポトーシス作用無効説2つの理由”
  • 西洋医学として科学的な効果を認められていない
  • 別の成分フコキサンチンの有力説を覆していない

疑問点 がん細胞にフコイダン有力説

2010年頃までの論文や学会での発表については納得できます。
それまでは別成分フコキサンチンの機能が不明確だったことも大きいです。
2010年頃の時点でわたしたち一般人が入手できる情報も認識も一致していたので、理解できますよね。

でも、フコキサンチンの機能が明らかになった後は説得力に欠けています。
意見が分かれるのはもっともなことで、全面的にフコイダンのアポトーシス作用を支持できなくなるのは否めません。

疑問点 がん細胞にフコキサンチン有力説

ではフコイダンのそれまでの効果は全て無効かというとそれもおかしな話になってしまいます。
フコイダンの成分としての効果としては、あくまでアポトーシス作用に疑問が残るだけです。
それ以外に証明されてきた効果効能は、これまでどうり期待できます。

ところで成分抽出によるフコキサンチン機能の確保はどうなっているのでしょう?
完全に解明したと言えるレベルなのでしょうか?
依然としてフコイダン有力説が正しいと主張される理由は、今なお疑問や課題が残されているからではないでしょうか。

フコイダンのアポトーシス作用で大切なこと【まとめ】

わたしたち一般人が遺伝子レベルの科学的な根拠に基づいた理解を得るには、もうしばらく時間がかかりそうです。
ですが、現段階でフコイダンの効果が認められている部分は大いに期待できます。

現状、予防効果に期待大

フコイダンのアポトーシス作用に興味を持つ多くの場合、がん細胞をやっつけてくれると期待しています。
でもその効果がないなら無意味かな、と思うのはやや早計です。
それは生活習慣病の予防に役立つとして代替医療として認められているからです。

代替医療とは
西洋医学(標準治療)と併用して取り組む治療法のことです。

がん治療の一般的な治療法が西洋医学であって、これが最善策とされています。
でも、強い副作用など様々な問題や限界がわかっていることも事実です。
そのため代替医療という西洋医学と併用するカタチで、がん治療の効果を期待されてる治療法です。

がんとは、そもそも生活習慣の変化によるものが大きいと考えられています。
生活習慣病の予防と改善にチカラを発揮するとされるフコイダンが代替医療として認められているのは納得いく理由なのではないでしょうか。

フコイダンとがん治療に関してもう少し詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。
なぜフコイダンは癌に効果的なのか理由を解説【3つの治療法まとめ】

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