フコイダンの効果を高める秘訣【7選】

フコイダン配合サプリは高分子を選ぶべき理由【高分子か低分子か?】

フコイダン配合サプリは高分子を選ぶべき理由【高分子か低分子か?】

フコイダン配合サプリを選ぶとき、気になる「高分子と低分子」について解説しています。
これ、結論としては「高分子」をおすすめしています。

フコイダン製品を選ぶのが難しいと感じている一般の人のために、判断基準がブレやすい要因を紐解きながらやさしく解説しています。

フコイダン配合サプリは高分子を選ぶべき理由【高分子か低分子か?】

冒頭でもお伝えしたようにフコイダン配合サプリは「高分子」を選ぶべき、です。

高分子フコイダンを選ぶべき理由

さまざまな研究や製品化がされていますが、総合的な判断として高分子の方が「安心」これに尽きます。
低分子のメリットは高分子と比較すると分かりやすいです。
しかし低分子の効果と効能について理解できるものの、やや無理している感が否めないのが理由です。

これは人間の身体の消化吸収に関わる学説に基づいた分子レベルの話になります。
高分子と低分子を比較しつつ、なるべくシンプルに解説していきます。

高分子はフコイダンの機能を充分に発揮できる

結論として高分子を選択すべき、という主張の理由は分子量がキーとなっています。

高分子=分子量が大きい=吸収されにくいが一部が吸収=吸収された分はフコイダンとしての機能性が高い
低分子=分子量が小さい=分子量としては吸収されやすい=しかしフコイダン機能性の確保が難しい

分子量の大きさでいうと高分子より低分子の方が吸収が良いです。

分子量の考え方

物質が科学的性質を保つ最小の構成単位=分子の大きさのこと

高分子=分子量が大きい(からだへ吸収されにくい)
低分子=分子量が小さい(からだへ吸収がよい)

この理屈だけでいうと低分子のフコイダンを選択するのが自然な流れです。

フコイダン分子量

平均約20万というフコイダンにおける分子量は高分子です。(5千~20万ほどの高分子多糖類)
高分子はフコイダン構成状態が保たれているのでフコイダンの機能を充分に発揮できる条件と言えます。
一方で低分子はからだに吸収しやすくするため、分子量を操作して低分子化しています。 通常、低分子化されたフコイダンは構成状態を保つことができず、吸収されても本来の機能を充分に発揮できないというリスクがあります。

高分子=構成状態が保たれている(フコイダンの機能を発揮できる)
低分子=構成状態が崩れる(フコイダンの機能を発揮できない)

構成状態とは(おさらい)

結合された分子構造=硫酸基を形成している状態
主成分がフコースの高分子多糖体であること=フコイダンの性質が保持=外れるとフコイダンと呼べない理由

高分子と低分子、どちらも機能性が失われるということではないのですが分子量を操作して低分子にするハードルは高いです。
つまり「低分子化されたときのフコイダン分子構造が破壊されていないこと」です。
分子量の操作とは「低分子化、ミネラル化、コロイド化」があり、単一の栄養素に有効な技術です。(とくに吸収の悪い鉄分など)
かんたんに言うと分子を細かく切って小さくしている、というイメージです。

過去=高分子は消化管から吸収されないという認識(これが低分子だと吸収は良いという有力説)
近年=高分子でもパイエル板が(選択して)吸収しているという認識(これが分子構造を破壊する低分子デメリットに対する高分子を推奨する真意)

パイエル板

免疫器官のひとつ、絨毛が未発達な領域のこと(空腸回腸における腸間膜の反対側に位置する)
腸内の細菌などに対する免疫応答の制御に関わる役割を持つ。
パイエル板>絨毛>未発達領域>M細胞=免疫の働きをする
M細胞>腸管内腔の細菌など抗原を取り込む=T細胞B細胞(マクロファージ)に提示=パイエル板内の免疫細胞群に抗原情報を伝達する働き

自然界にない高分子=パイエル板は反応しない=1000以下の分子量を吸収=低分子だと吸収するという認識
(化学物質の高分子はパイエル板が反応しない=低分子が吸収するという認識)

分子量と吸収について

消化とは
栄養源を吸収するために低分子の状態に分解すること
吸収とは
消化された食物が栄養素となって小腸や大腸から取り込まれる現象

食物=ほとんど高分子=直接吸収されない=分解されて吸収

ご飯(炭水化物)→ブドウ糖など
お肉(タンパク質、脂質)→アミノ酸、脂肪酸など
野菜(炭水化物に分類される食物繊維)

消化酵素=消化後の栄養吸収に繋げるため
炭水化物分解酵素(唾液、膵液、腸液)
タンパク質分解酵素(胃液、膵液、腸液)
脂肪分解酵素(胃液、膵液)

消化管=食物を消化しながら運搬する役割

消化管が分子を吸収>吸収できる分子量の大きさとは
小腸=600以下
大腸=300以下
※基本的に分子量1000未満(この観点が吸収に適した低分子フコイダン有力説)

それでも低分子フコイダンを選びたいときに大切なこと

フコイダン製品を選ぶにあたって低分子フコイダンを検討することもあるかと思います。
そんなときに大切なことをお伝えします。

「低分子化されたときのフコイダン分子構造が破壊されていないこと」

低分子は高分子に比べてフコイダン分子量を小さく切って、吸収が良くなるようにしたものです。これはある意味で正解です。
分子を切って細かくすることはフコイダンの分子構造を破壊してしまう懸念があるためリスクでありデメリットと言えます。
そして分解してしまった分子量でフコイダンの本来の機能をどこまで保てるのか?
この疑問はフコイダンの分子構造が保持されているか否かに委ねられています。
もし低分子フコイダンを選びたいと思ったら、信頼のおける医師に相談して慎重に製品選びをすることをおすすめします。

分子量よりも大切なこと

一般の人がフコイダン製品を選ぶなら、安全性の観点から総合的に判断して「高分子」のフコイダンを選ぶべきです。

「硫酸基の結合含量13%を形成したフコイダンの精製純度が85%以上であること」
その上で、フコイダンが成分量として製品にどのくらい含有されているのか?

この判断基準を参考に、お役立て頂けると幸いです。
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